魔法使いの嫁カルタフィルスの目的と彷徨うユダヤ人の関係性！

今回は「魔法使いの嫁」のラスボス的キャラ・カルタフィルスについて調べてみました。

見た目や言葉使いは子供のようですが、2000年以上生きているという未だ謎の人物です。

魔術師たちの間では「彷徨えるユダヤ人」と呼ばれる、その理由とは？
そして自らをヨセフと呼ぶ理由も気になります。

ひょっこり出てきては残虐な行動を、その強さで心なく行います。
その目的とは一体何なのでしょうか。

気になるカルタフィルスの過去と今後をネタバレ・考査していきましょう。

カルタフィルスが称される「彷徨えるユダヤ人」とは！

現実の言い伝えの一説になりますが、
キリストが亡くなるときに平手で打ち、罵ったのが「カルタフィルス」というユダヤ人だとされています。
そのときキリストは「私は行く。おまえは私の戻るまで待て」と呪いをかけます。

キリストの再臨まで地上を彷徨うことになったのですが、
実質キリストはここで亡くなってしまっていますので、
これが不老不死の呪いだったということです。

彼はそのあと悔い改めて洗礼を受け「ヨセフ」と名乗るようになります。
しかし、100歳になると、キリストが呪いをかけた30歳に戻ってしまうと言われています。

さて本作に出てくるカルタフィルスですが、
キリストの言い伝え同様、
過去に聖者とされる者に対して何らかの罪をおかしたと考えます。

物語の中のカルタフィルスも「死ねない呪いにかかった自分の興味だけで動く人物」と言われているように、不老不死の化け物として描かれているのです。

ですがとても30歳には見えず、少年のような外見ですね。
30歳といえばもう立派な大人ですが、言い伝え通り罪が大人げない方法（理由）だったことから、
子供の姿のまま彷徨っているのだと考えました。
これも罰のひとつだと思います。

カルタフィルスは自分の欲望のままに世の中をかき回す存在のように言われています。

彼の目的は「苦しみなく生きるため」と言っています。

まさに自己中心的なサイコパス、みたいな存在なのでしょうか。

実際に、自分を丈夫なキメラにしようとしたり
レンフレッドの片腕を奪って自分につけてみたりしています。

竜の国を襲い、ドラゴンの子供を捕らえて自分の左手を再生しようとしことも。
自身の目的の為なら残虐な行為もたやすくしてしまうのです。

しかし朽ちない体だからこそ、攻撃を受けたときの苦しさは恐らく人一倍なのでしょう。
なんだか可哀そうな人です。

生き物をあやめたときも「それが生き物のあり方だ」と言い切り、
自身が手を下すことで「一生を終える」ということに執着している気がします。

でも本当に自己中心的な怪物なのでしょうか？

カルタフィルスは2000年以上生きているせいか、記憶や思考が曖昧な部分があり、
自分がブレて目的をも忘れてしまう場面もあるようです。

彼は現実の言い伝え通り、罪を一度「悔い改め」ていることを自体を忘れているような気がします。

つまり、本当の目的は「罰と呪いから解放され浄化される」ことではないかと考えます。

洗礼後のヨセフと名乗る前の「カルタフィルス」と呼んだら怒ることも、
その懺悔を心のどこかで忘れない為なのかなと思いました。

100％悪者的存在なのかと思っていましたが、不老不死という苦しい呪いをかけられた、どこか影のありそうな人物でしたね。

これだけの大きな力、エリアスのハネムーンと称した調査も、
カルタフィルスの身辺調査なのでしょうか？
だとしたら物語のうえでカルタフィルスを呪いから解放するのは大きな目的なのではと思います。
相当な戦闘能力をもっていることから、やはりラスボスでしょうか。

過去にどんな罪をおかし、誰から呪いをかけられたかも未だに多くは語られていません。

キリスト的な存在の登場人物が今後登場するのでしょうか。

そして強い体を手に入れるのが目的の彼ですが、
苦しみのあまり本来の「呪いから解放される」という目的も忘れてしまい、
負のループにとらわれてしまっているのではないでしょうか。

それを開放するカギはやはりチセの成長にあると思います。
物語の核になってくるであろうカルタフィルス。
この人物の動向から目を離せません。