『86-エイティシックス-』９巻のネタバレ解説

『86-エイティシックス-』９巻の内容について解説していきます。

９巻は取り逃がしたノクティルカを追って、聖教国が舞台になります。

ノクティルカはセオの敵、全隊員を失ったシデンはスピアヘッド戦隊に合流し討伐に向かう第８６機動打撃群。

ノイッリャナルセ聖教国

ノクティルカが西部最北端にあるノイリヒャナルセ聖教国に逃げ込んでいる情報が連邦に届く。シンたちはノクティルカ破壊のために聖教国に入り、連邦からの義勇機甲連隊ミルメコレロと聖教国の第２軍団、第３軍団と共同で討伐作戦を実行します。

シンはノクティルカの声を異能で聞き取り、ノクティルカはジャリル＝ククと呼ばれる新型レギオンに取り込まれていると推測します。出撃の前にシンはレーナからやっと好きだと返事をもらい、必ずレーナのもとに帰ってくると決意する。

裏切り

極秘で開発したフリッガの羽衣でレギオンの群れを飛び越え移動し、第一機構グループはジャリル＝ククとの距離を詰めます。ジャリル＝ククの装備する５門のレールガンにシンたちは苦戦を強いられるが、なんとか５門と脚部を破壊し足を止に成功。

新たに開発したのレールガンを搭載したトラオアシュヴァーンをクレナがジャリル＝ククに打ち込める位置まで移動できれば勝利だった。しかし、聖教国の聖二将ヒェルナが裏切り機動打撃群に亡命を提案、レーナはそれを拒否し戦闘が始まります。

停止していたジャリル＝ククは活動を再開し、シンたちは再び戦闘に入ります。一方でレーナたちは第３軍団による包囲網をミルロコレロ戦隊と連携し突破を試みます。

鍵がそろう

ジャリル＝ククを破壊できていない半端な現状での裏切りが、聖教国ではなくヒェルナの独断によるものとレーナは気付きます。レーナはパラレイドを利用し連邦から聖教国に一連のやり取りを伝える。状況を把握した聖教国はヒェルナを逆賊と判断。

ジャリル＝ククがクレナに向けたレールガンをシデンが破壊、シンたちは必死でジャリル＝ククを再びオーバーヒートさせ足止め。射程範囲まで移動したクレナがレールガンを見事に命中させ破壊に成功します。

シンは破壊したジャリル＝ククから運良く制御中枢の一部を回収。解析の結果ついに＜レギオン＞に停止命令を下すための発信基地と予測される秘匿司令部の位置を特定。レーナは知らされていない。スピアヘッド戦隊とエルンスト、フレデリカのみが知る戦争を止める鍵がそろい、ついに反撃を開始する時が来る。